2013年07月15日

好評の「仏像フレンチ」。こんな感じでやってます

ぼくのオリジナル企画で「仏像フレンチ」というのがあるんですけど、あまりネットで紹介されてなかったので、ここでまとめます。

仏像フレンチ「仏像フレンチ」とは、毎回テーマに採り上げる仏像をモチーフに、オリジナルのフランス料理を楽しむというもの。主催社によって「仏仏ランチ」とか呼び方が変わることもあります。

ほら、フランスも「仏蘭西」って書くでしょ? 仏×仏をかけたわけでしてね。ほんの冗談なんで、どうもスミマセン。
もともと仏像とフレンチやワインが大好きな私が(思いつきで)考えた企画です。

とくにツアーでは好評で、いくつも仏像拝観して、その余韻のなかで「仏像フレンチ」が出ると、あの寺のアレだね!と皆さんよろこんでくれます。

まあともかく、写真をご覧になればわかるかと。以下お読みください。




1.地元・神楽坂の毘沙門天フレンチ

仏像フレンチ

上の写真は、神楽坂の善国寺・毘沙門天をイメージした、
 天使エビのフリット 毘沙門天風
ぷりっぷりのエビをカダイフ(細いパスタのようなもの)でくるんで揚げてあり、カダイフのとげとげで毘沙門天の鎧をイメージ。
クミンでエスニックな風味を、パプリカや赤ピーマンソースの赤色で寺門の赤を表現しています。
2012年1月にクラブツーリズムさん主催の神楽坂散策ツアーで実施。店は近隣の「Ensemble」というお店(現在閉店)。
ちなみに、この店のオーナーシェフは、今行列の人気店「俺のフレンチ銀座店」のセカンドシェフとしてご活躍です。どれだけおいしかったか、想像に難くないでしょう。

次に、こちらは何をイメージしているか、わかりますか?

2.天平の人気仏像がフレンチに

仏像フレンチ

豪快な一皿は、興福寺のスター・阿修羅をイメージした
 三面の豚肉料理 阿修羅をイメージ
3つの顔をもつ阿修羅をイメージして、三種類の豚肉料理(煮込み、スモーク、焼き……だったかな…)をまとめてもらいました。 
担当したのは、神楽坂で豪快な盛り付けが人気の「ビストロ・ド・バーブ」さん。

仏像フレンチ
気軽なビストロで、ワイワイ仏像談義!


3.「仏像フレンチ」始まりは福岡

もともと、この企画をはじめたのは2010年。西鉄旅行さんと組んで起ち上げた仏像サロン「やすみくらぶ」の福岡ツアーで実験的に始めたのが最初です。
福岡の「シェ・ラパン」にて、有名仏像とフランスワインを合わせる、という異種マリア―ジュの会でした。
たとえば、
唐招提寺の巨大な千手観音には、王道のブルゴーニュ・コート・ド・ニュイの重厚な赤を、
東大寺戒壇院の四天王には、キリッとした白ワイン、アルザスのゲヴルツトラミネール、とか……。
仏像フレンチ
この時は夜の開催でほとんど仏像飲み会って感じでした

ま、ほんと冗談企画なので、ほんと勝手なイメージだけなんですけどね。

その後、東京のサンケイリビングさんが乗ってくれて、ワインでなく料理と合わせることに。
広尾の「restaurant J」さんにご協力いただき、私が仏像のイメージや特徴をお店に伝えて、シェフがそれを形にする。
「restaurant J」の橋本シェフは、毎回私が出す難問(?)に果敢に挑戦してくれてます。


4.おしゃれスポット広尾で仏像三昧

先日やったのは、広尾・恵比寿界隈にある石仏「庚申塔」をイメージ。マニアックなテーマです。
デザートなんか、ほら↓

仏像フレンチ

 石仏風くるみのクグロフ、黒ゴマのジェラート 青面金剛の矢つき

くるみの食感がアクセント、色合いもまさに石仏。「青面金剛(しょうめんこんごう)」は庚申塔に彫られる本尊で、手に弓矢を持つのです。庚申塔の画像はネットで検索を。
チョコレートの矢は一本ずつ手作りだそうで、難題を出しちゃってどうもスミマセン。

5.そして仏像の都・奈良へ!

最近はいよいよ奈良にも進出しました。
2013年6月8日、クラブツーリズムさん主催の「宮澤やすみ同行伊勢神宮と山の辺の道ツアー」にて、
東大寺近くの「クリーンアリス・シルクロード」さんで仏像フレンチディナー。

仏像フレンチ
 牛フィレ肉の網焼き 十一面観音菩薩風 黒ニンニクソース
メインディッシュは、中心のお肉を「本面」として、周りに10の付け合せ(小面)が取り囲む11面スタイル。

仏像フレンチ
 冷製 グリーンピースのスープ 玉眼コロッケ添え
これはウケました!目玉が浮いて、ちょっとキモチ悪い感じがまたいい(笑)

いや〜さすが仏像の本場。こちらの意図をうまいぐあいに汲み取ってくださいました!
ぼくのツアーは神社も行くので、伊勢神宮の社殿もフレンチに。もはや仏像じゃないけどこれも「仏像フレンチ」の一環てことで。

仏像フレンチ
 帆立貝柱と小海老のクスクスタブレ 神明造風
神社社殿の千木と鰹木をうまく表現しました。


そんな感じで、仏像好き神社仏閣好きのお客様にとても喜んでもらってます。
寺社めぐり=精進料理の昼食というのもいいけど、たまにはこういうのもいいですよね。
ぼくの仏像ツアーは学び+お楽しみをバランスよく、というのがモットーなので、これからも楽しんでもらえるように企画していきたいと思います。

リンク:
俺のフレンチGINZA(銀座)
ビストロ・ド・バーブ(神楽坂)
ビストロ・シェ・ラパン(福岡)
restaurant J(広尾)
クイーンアリス シルクロード(奈良)

2013年9月 参加者募集中
「宮澤やすみ同行・興福寺仏頭展+仏像フレンチ」ツアー

あの「山ちゃん」こと興福寺の国宝・仏頭が東京にやってくるのを記念して、
都内の白鳳仏と鉄造秘仏の特別拝観+仏像フレンチ+国宝仏頭展ツアーを実施。
フレンチの後は「国宝・興福寺仏頭展」をより深く楽しむためのプチ講座もいたします。
まさに秘仏+講座+フレンチ+国宝の4種盛り合わせ。白鳳を味わう仏像サロンです!
詳細はこちら

※10月には神楽坂仏像神社めぐり+仏像フレンチを予定しています。

「仏像フレンチ」は宮澤やすみの発案のもと旅行、出版、イベント各社様の主催で実施しています。
ウチでもやってみたい!という企業様、プロデューサー様、気軽に声をかけてください。ご一緒できたらうれしいです! →ご連絡はこちら
 

posted by 宮澤やすみ at 17:29 | Comment(0) | 小ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月16日

根津美術館、その裏手の巨大観音

先日は、麻布の長谷寺で雑誌の撮影があり、表参道駅から向かう途中に新装オープンした根津美術館を通りました。
そこにポスターが張り出してあって、国宝の「那智滝図」が出るのというので、もう気になってしかたなく、撮影終わりに立ち寄りました。

nedu1.jpg
思わせぶりなエントランス

滝の絵は、近くでみるとぼや〜っとしていて、大きな刷毛でざざっと落書きしたみたいだけど、遠くからみると滝の流れと岩の感じがありありと見えておもしろかったです。

リニューアルした根津美術館は、建物はまったく変わっていて、現代美術館のような空間になっていました。お庭は変わらず。

根津美術館


ここは仏像あり、茶碗あり、古代中国ありで、ハマると大変です。

18日からは茶の湯の展示で、青井戸茶碗とか雨漏堅手(ポスターにはあったけど、出るのかな?)が見られるという、茶碗好きなら行ってみたい展示です。
仏像も好きだけど、茶碗もけっこう好きなんだな。

で、美術館の裏手にあるのが長谷寺(ちょうこくじ)なんですよ。
ここには巨大な木造の観音さんがいる。
一木造で、高さ10mという大迫力。これが都心の麻布にあるんだもんねえ。知らなかったねえ。
私の著書『東京仏像さんぽ』表紙カバー帯にある写真がそうです。


根津美術館サイト:
http://www.nezu-muse.or.jp



posted by 宮澤やすみ at 18:11 | Comment(0) | 小ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月02日

最澄展で見た「お宝」

月曜は東京国立博物館の「最澄と天台の国宝」展を観に行きました。

同行したのは、昨年末の前衛舞踏パフォーマンスを一緒にやった、劇団クロム舎所属:役者の松下千暁(ちあき)と、フリーランス女優の石井佳奈。

みんな仏像大好きなのです。

でも今回は仏像より書とか絵とかの「書類系」に目が行きました。
仏教の戒律を、りっぱな料紙に金泥、銀泥でていねいに書いている。

「禁欲なはずなのに、物欲まるだしじゃん」

と千暁。そのとおり。金銀ちりばめ、宝石を顔料にした絵の具をふんだんに使う。貴いことをしているようで、じつはセレブな平安貴族が金つぎ込んで豪華なお宝を作らせているだけのこと。それでご利益あるなら貴族はいいなあ。

仏像の主役は、延暦寺聖観音像。平安様式の優しい顔はたしかによかったけど、正直、自分の趣味じゃないんだよな。やっぱり自分は天平様式の、ちょっとおどろおどろしい感じのほうが好き。神秘性が段違いだもの。

上野寛永寺の秘仏・薬師如来は四角い顔でなかなか見ごたえがありました。

それで、「今日は五時閉館です」と言われて展示室から追い出されると、館内は人でごったがえしていて、誰も帰ろうとしない。どうやら何かを待っているみたい。

すると、突然、どよめきと歓声と、拍手。その人がエスカレーターを上がって、こっちに向かってくる。

「あっ、天皇さんだ!」

はじめて見た「生平成天皇」。こちらも福福しい優しいお顔。そして

「あっ、皇后さんも!」

美智子さんスマイルも生で、しかも手を伸ばせば届く至近距離で見ちゃった。これはまさに

にわか「春の園遊会」状態(笑)!

この人たちにとっては、国宝は遠い親戚(天皇家とか藤原貴族とか)の遺品だもんね。やっぱ関心の度合いがちがうだろうね。

というわけで、最澄展で見たいちばんの目玉は、天皇陛下ご夫妻でした。


posted by 宮澤やすみ at 22:59 | Comment(0) | 小ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする